死産~私のお腹の中で確かに生きた息子の記録③

死産~私のお腹の中で確かに生きた息子の記録③
第2子妊娠

しばらく身体の調子が悪かったのは妊娠していたからだった。母乳がよく出ていたので完全母乳育児をしていた私はこの時点でも長男に母乳を与えていた。子宮が収縮するので妊娠すると母乳はやめた方が良いというのは何となく知っていたが、ネットで調べてみるとやめなくてもいいという記事もあった。私は自分のいいように解釈した。長男は8か月に入ったばかりだし、私自身授乳の時間がとても幸せだったのでやめるのが寂しかった。実際授乳中は幸せホルモンが出るらしい。

自宅で妊娠検査薬を使用したのはゴールデンウィークの直前だったので連休明けに産婦人科を受診した。やっぱり妊娠していた。診察で先生に「母乳はやめてね」とはっきり言われた。病院でエコーを見て妊娠を実感したことも大きかったが、健診に付き添って話を聞いていた夫が断乳しようと決意を固めていたので私も腹をくくった。元々粉ミルクでも母乳でもなんでも受け付ける長男。昼間の授乳は粉ミルクに替えることで何の問題もなかった。当時長男は夜中に1~2回起きていてその都度授乳していた。授乳しているうちにまたすやすや眠っていくというスタイル。なので夜中の断乳で泣き叫んだりすることを懸念して夫は腹をくくっていた。対する私は長男への授乳が終わってしまう寂しさをこらえることに腹をくくっていた。育児に協力的で、というより男性も育児をして当然という考え方の夫は普段から育児書を読んだり調べたりして私と情報共有してくれる。私は保育士ではあるけれど、だからといって私に丸投げしたり押し付けたりすることはなく、二人で1から子育てをしようと思ってくれているのがすごくありがたい。夜中の断乳に関しても率先して調べ「離乳食と授乳の量からしても夜中のミルクは足りているみたいだから、夜中はミルクを与えないであやすことに徹しよう。泣き続けたとしても4日ぐらいで夜泣きが落ち着くことが多いみたいだよ。泣いたら俺が抱っこするね。」とやる気満々だった。夫は第2子の妊娠をとても喜んでいた。

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