死産~私のお腹の中で確かに生きた息子の記録④

死産~私のお腹の中で確かに生きた息子の記録④

妊娠経過①

覚悟して臨んだ夜中の断乳初日。ドキドキしながら眠りにつき、ついにその時がやってきた。長男がグズグズ言い始めた。長男はいつも大声で泣くわけではなく静かにグズグズ言い出す。夫はやる気満々でいてくれたけれど、まずは自分でなんとかしてみようと、そーっと手を伸ばして私はダメ元で長男の背中を優しくとんとんしてみた。こんなことで授乳の代わりになるとは思っていなかったので、次は身体を起こして抱っこしてみようかな~…とぼんやり考えながらとんとんしたりさすったりしていた。長男のグズグズが聞こえなくなった。ほんの1分程でまた眠りについていた。あれだけ覚悟していたのにあっけなくクリアしてしまった。いや、でもたまたまかもしれないし…と次の日も少し構えていたがその日もまた次の日もとんとんするだけで眠っていった。8か月ぶりに朝まで身体を起こすことなく眠ることができて、すごく感動したことを今でも忘れない。そして手のかからない長男に改めて感謝の気持ちでいっぱいになった。

妊娠の経過は問題なくずっと順調だった。経産婦は健診の回数が初産婦より少なくなることが多く、私の健診も少なかった。それでも特に心配になることもなくただただ大きくなることと次の健診を楽しみに過ごす日々を送った。つわりは初診を受けた頃から始まっていて、長男の時と同様食べづわりだった。空腹になると気持ち悪くなるのであめをなめたりお腹がすく前に何か食べるようにして対策していた。眠気もあったが長男のおかげで夜しっかり眠ることができていたので、一緒にお昼寝をすることで何とか耐えられた。不思議なことに妊娠超初期に頻繁に起きていた腹痛がこの頃にはなくなっていた。これも十分に睡眠がとれるようになったことが関係しているのかと思うと産後の女性は本当に心身共にボロボロな状態なんだと世のお母さんに対して勝手に戦友のような気持ちになった。

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