死産~私のお腹の中で確かに生きた息子の記録⑥

死産~私のお腹の中で確かに生きた息子の記録⑥
妊娠経過④

性別も分かり、私と夫は本格的に名前を考え始めた。前々から候補はいくつかあったけれどどれもお互いにしっくりきていなかった。長男のときにも熟考し、最終的に2人とも納得してとても気に入った名前を付けることが出来た。次男にも良い名前を付けてあげたい。毎日のように2人で考えていた。

26週あたりからお腹の張りが増えてきた。長男の育児もしながらの妊婦生活なので無理もない。1歳になったばかりでまだまだ抱っこもいっぱいして欲しい。というよりまだ歩けないので抱っこが必須。張ったときにはなるべく座って抱っこするようにしたり休むように心がけるが、なかなか自分のペースで休憩はできない。長男のときの妊娠と比べると体のしんどさが増しているというか、だるくて重~い感じがしたしむくみもひどい。手もむくんで指がこわばって動きにくかった。育児疲れもあるし、働いていたときより体力も落ちているだろうからこんなものなのかなといつものように自己完結した。

実際この頃の健診でも異常はなかった。お腹の張りを相談すると張り止めを処方されたけれど特に注意や安静の指示もなく「張ったら休んでね」と言われるぐらいだった。胎動も痛いほど力強いし、ちゃんと元気なことを感じていた。

それでもやっぱりお腹の張りがひどいのはずっと気になっていた。休んでもましにならなかったり、なんというか感覚的に硬い感じがすごく気になった。ただ、先生にはすでに相談しているし健診の時に触診もしてもらっているしこれ以上心配しても仕方のないことだった。

張り止めを飲むと動悸が激しくなった。心臓の音が聞こえるというより自分の身体の中でバスドラムが鳴っているような感覚で、心臓に悪影響はないのかと心配になった。もちろん事前に動悸が激しくなると説明を受けているし先生はそんなこと承知の上で処方されているので大丈夫。それでも飲んだ後はその動悸がすごく怖かった。怖かったけど次男のためだと思って薬はきちんと飲んでいた。でもそれで張りがましになっているのかと聞かれると正直分からなかった。

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