
突然の異変
次男の名前が決まった。「こんな名前はどうかな?」と夫が提案してくれた名前をすごく気に入った。夫は「こんな由来で~漢字にはこんな意味があって~」としっかり考えていた様子。長男とのつながりもきちんとあって、聞けば聞くほど私もすごく気に入った。自分なりの思いもどんどん乗ってきてもうこの名前しか考えられないほどしっくりきていた。夫も同じ気持ちだったようで、決まってからというもの2人してずっと名前を絶賛していた。産まれてくる次男を早くこの名前で呼びたいし、みんなにも早く知らせたいな~と楽しみでしかなかった。
31週1日。相変わらずお腹は頻繁に張っていた。1週間前に健診を受けたところだったが、ここ2・3日お腹の張りがひどくなっていたのが気になった。そしてそれ以上に気になっていたことがあった。胎動が少なくなっている気がした。臨月になると赤ちゃんのポジションが決まってきて胎動が少なくなるというのは聞いたことがあった。でもこんな早い時期に減るのは異常なのではないかとすごく不安になった。長男の妊娠時にも胎動カウントをしたりして正常な胎動を一応知っていたし、何よりお腹の硬さが普通じゃないというか、赤ちゃんがいるあったかい感じがしない気がしたのだった。先生にその不安をすべて伝えた。いつものようにエコーで診てもらったが異常はないそう。
そのあとNSTをした。NSTとはノンストレステストの略で簡単にいうとお腹にセンサーをつけ、お母さんのお腹の張りを診たり赤ちゃんの心拍を診て赤ちゃんが元気かどうかを確認するものである。通常はだいたい正期産に入る頃から行う。なのでこの時期にNSTをすることにすごく不安を感じた。看護師さんが私のお腹にセンサーをつけようとするけれどなかなか赤ちゃんの心拍をつかめずさらに不安が大きくなった。途中で助産師さんに交代して改めて赤ちゃんの心拍を探し始めた。「31週だし赤ちゃんがまだ小さいからなかなかとりにくいね。これはお母さんの(心拍)かなぁ…。」と言いながら探している。どんどん不安になっていく。結局苦労しながらもセンサーをつけてもらうことができ、先生もとれたグラフを診て大丈夫だろうと言った。でも「今すぐどうということではないけれど、早産の気はあるから安静にしてね」と安静指示が出た。安静指示は出たものの赤ちゃんが無事であったということだけが重要だった私はとりあえず安心していいのかなと思ったけれど、本当に大丈夫なのかどうか半信半疑であった。先生を疑っているとかそういうことではなく、やっぱり自分のお腹にいて一番赤ちゃんを感じているのは自分だし、なんかおかしいという感覚だけは先生の「大丈夫」という言葉を聞いてもぬぐえなかったのだった。

最後の妊婦健診でのエコー。